トラバが飛んできたので、ちょっとここで自分なりに考察。
興味深い記事(by IBM Lotus Notes/Domino (R) をこよなく愛して。。。。)の
> LocalのID File管理から開放されたら、
> 他社に移行された皆さんは戻ってくるのでしょうか??
の問いに関して、自分自身は「ムリだと思う。」と答えるだろう。
すでに他製品に移行してしまった場合、その移行費用を考えると
いくらNotesが良くなったからと言っても、
おいそれと簡単には戻って来れない部分もあるだろう。
特に、他製品に移行しておいて、またNotesに戻るとなると
それ相応のライセンス費用がカサむし、
移行を繰り返す⇒ユーザーインターフェイスが何度も変わるということについて
ユーザ側に説明がつかないはずだ。
あとはID管理だけの問題だとは思えない部分もある。
実際、自分はNotesというものがたいして嫌いでもない。
が、そこまで愛してもいない。
自分からすると、Notesはただ単に業務ツールの一部であって、
動作が軽くて、設計がしやすく、代用できるものならば
他のモノでも全然構わない。
というか、他のモノでイイ。と思ってしまう。
何故か?
それは、Notes独自の特殊性による閉鎖性だろうと思う。
まずメール。
インターネットメールに慣れている人に取ってみれば、
いちいちサーバに接続しないと過去のメールを見れない点。
(Localにレプリカすれば一応この辺は解決するが。。。)
ただこの点は、サーバ上なのでどのPCからも参照ができるという利点はある。
それでも、Notesの基本がDBだから仕方ないのかもしれないが、
文書が溜まれば溜まる程、DBの挙動は遅くなる。
フォルダという機能がある分、やはり1JOBが終わるまでは
サーバ上のメールDB内で仕分けをしたい。
けど、それをしてるとメールDBの容量は膨らむ一方だ。
しかし、システム管理者からはメールDBの文書を
なるべく削除してくれと言われ、ユーザは八方塞がりとなる。
次にアドレス帳(ノーツディレクトリ)やIDの管理。
システム管理者側の手数の問題だが、上のメールの問題点が解決できない以上、
複数拠点がある場合に、その拠点毎にメールサーバを構えている可能性が多い。
昨今は都市部であれば、回線速度も速くなっているのもあり、
メールサーバを複数持つ必要もないかもしれないが、
インフラ整備が整わない田舎の場合はやはりまだWAN回線の遅さが目立つ。
このため、拠点毎のメールサーバが必要になるわけだ。
以上により、人事異動によってメールDBのサーバ移動も発生することになり、
システム管理者の業務は煩雑になる。
その他、DB管理。
各会社によって、どのレベルまでのDBを作成しているかどうかは微妙だが、
掲示板レベルなら簡単にテンプレから(サーバの容量を越えなければ)
いくつでも作成できてしまう。
簡単にDBを作成できることは利点でもあるが、
どこのDBに必要な自分に必要なデータがあるかを探すのも一苦労だ。
特に、既に使い終わってしまっているような掲示板DBをどうするか?
この辺のDB棚卸が悩みのタネになる。
あとはDB管理者が退職や転職などでいなくなってしまった無法地帯DBが
点在することだ。
たまに殆ど使用ログも上がってないような
そんなDBをサーバ上からさっくり消すと、
ユーザから大騒ぎされる事間違いなし。。。
自分が思うNotesの問題点は大きく上記3つだ。
結局、運用についてもDB設計についても、情報が足り無すぎて
手探りでムリヤリ運用してるのが問題なのだが。
対応できる業者も少なすぎだし。
移行に関して言えば、ソリューションと称して群がる
ハイエナのような業者ばっかりで、無料相談自体も怖すぎる。
他にも細々したところはあるが、挙げるとキリがなくなるのでここまで。
他にもこんなところが問題だ。というものがある人はコメントよろしく。
※本当は、上の引用させて頂いた記事に対してコメントとして書くつもりでしたが、
内容が長くなる上に、Notesに批判が多い内容となったため、
こちらで記事とさせて頂くことにしました。
あと、ここの記事でNotes/Dominoを略称してNotesと称してる事をご了承ください。
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